在留資格・ビザ申請 届出済行政書士の佐々木です。
群馬県伊勢崎市で中国人技能実習生が亡くなりました。25歳とのこと。
警察は殺人事件として、捜査を開始し、同居する中国人技能実習生から事情を聴くとある。
こういう記事が出ると、決まって、その外国人や雇用企業等を非難する声が上がる。そのほとんどが、ただイメージだけを鵜呑みにて大合唱に発展してしまっているように見える。
仮に、そのイメージするものが正しかったとしても、報道や記事をそのまま鵜呑みにせず、自分なりに考えてみることが大切です。
記事や報道は、スポンサーや視聴者に評価されることを狙ってに、真実よりも、受ける可能性が高いものを優先的に扱う場合があることを忘れてはならないと思います。
このことは、心理学で利用可能性ヒューリスティックと呼ばれています。
ウィキペディア(Wikipedia)では、想起しやすい事柄や事項を優先して評価しやすい意思決定プロセスのことをいうとなっています。
ある行動経済学の書籍では、一例として飛行機事故のニュースを取り上げて説明しています。
簡単に言うと、メディアがセンセーショナルに取り上げれば取り上げるほど、飛行機は死ぬ可能性が高いから別の交通機関にしようなどと思い込んでしまい、実際には飛行機事故は日常の交通事故に比べてもかなり少ないのが現状である。
そして締めくくりに、実際に起こったことだから、自分にも起こりうるとは考えてはならないとしている。