NEWS 入管法改正案で反対デモ 市民ら100人、東京都心を静かに行進(毎日)

外国人の在留資格・ビザ申請専門・届出済み行政書士の佐々木健一事務所です。名古屋入管(名古屋出入国在留管理局)を中心にエンジニア、通訳の就労ビザ、国際結婚、特定技能・建設オンラインに関するなど書類作成・申請を行っております。

コロナ禍ということもあり、デモ行進も静かに・・・
入管法改正ではなく、改悪と訴えている。

難民支援をする弁護士がインターネットで呼びかけ、市民ら100名が行進したとあります。

弁護士は収容の長期化等が非人道的であり、今回の改正案は改正・改定ではなく改悪としている。
収容の長期化は、刑法的な犯罪でないのであれば人権面においても自由を奪う行為に他ならないと言える。一方で、何らかの理由で収監されているのも事実である。
今回の法案は、3回以上の難民認定申請者等について、原則として送還を停止する効力を解除することとしている。
要するに、4回目はないということである。
送還を停止する効力を解除するというわかりにくい表現であるが、3回までは送還をしないことにしていたけれど、3回でダメだったら送還しないことを解除(やめますよ)つまり、(強制)送還することもできますよ、ということである。
この問題は、すごく難しいと思います。
長期化を問題しているならば、これまでの無制限より、3回と短くした方が短期になると思われる。
一方で、自国に戻ると命が危険となれば、人権の問題というより人命の問題であると言える。

難民申請は数年前に経済的理由の難民とみなされた場合、更新されなくなってきている。ベトナム、ネパールなどの逃げ出した技能実習生の駆け込み的難民申請が代表的である。
最近は減ったが数面前には、月に数件、同じような相談を受けてきた。難民申請中の特定活動の在留資格を得るための手段である。そして、その申請理由は、帰国するとマフィアに殺されるというものである。マフィアに殺されるとは、びっくりするとともに、何をしてそこまで狙われるのだろうと思う。
ほとんどが、同じ理由なので笑ってしまうが、申請本人が家族に重病人がいてその治療費をマフィアから借りたというのである。
その金額も300万円とほぼ同じで、掛かっている病院というか医師もマフィアも同じということもしばしばであった。
いくら何でも、週に何人も同じような申請をしているとなれば、信ぴょう性もないのは言うまでもなく、その後も、別のマフィアだったり某政党の組織も出てきたりと・・・映画やTVドラマのような展開である。
私も相談には応じ、できる限りの協力をしたいのだが、違法というよりも、端からの虚偽申請と思われることに加担するわけにはいかず、申請に至ったースは数えるほどしかない。
何人かは、手引き(難民申請)をする方から教えられ申請を繰り返していたが、最終局面(送還)で、私の所に相談に来るわけである。手引き者には行政書士の方も存在する。

この記事とTVニュースでは、コンゴの方が3回すでに申請しており、身に迫った状態であることを明かしていた。日本には13年暮らしているという。収監されているわけではない。
日本人の妻と子供と暮らしているが、強制送還される可能性があるとしている。
あれ?日本人の配偶者等の在留資格ではないの?と感じる。
入国時の在留資格は分からないが、13年日本にいるのならば、永住者の可能性すらある。
現に同様なミャンマー人は永住者として名古屋出暮らしている。
何か事情があるのだろうが、このあたりもスキッリしない。

自国で迫害を受けて人生を送らなければならない、死が待っているということならば、日本で暮らせるようにしなければならないと思う。
一方で、自国での問題がなく、日本にいる理由がないのであれば、帰国して頂く必要があると言える。

ウイグル自治区の若者の相談に乗っているのだが、本当に複雑である。日本人と結婚することもハードルがある。お手伝いした案件は、うまく行ったが・・・これからのことも考えると、大変なことが多いだろう。パートナーの国に行くことも難しく、家族に会うこともかなわないのである。

アメリカでのアジア人迫害も同じような人種による問題である。
地球上の土地は、そこで暮らす人のものだと思うのだが。

入管法改正案で反対デモ(毎日)
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