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さて、またまた悲しいニュースです。
ベトナムの大手送り出し機関5社からの実習生の新規受け入れを停止するとしています。
大手となっているので、それなりに影響を受けるのではないでしょうか。
受入停止の理由は、これまでも社会・構造上の問題として話題になっている失踪者が多数出たこととしている。
びっくりしてしまうのだが、ベトナムには送出し機関という名の人材派遣会社は460社あるという。
この大手の5社は失踪者が全体平均の3倍を超えているとしている。さらに驚きなのは、現在の失踪者数は2014年の6倍とのことである。
またこの5社で全体の1割を超える8000人が技能実習生として来日している。実習生の失踪者数は、8796人とのことなので、この5社が呼び寄せた技能実習生の数と匹敵する。
え”~~~、こんなにも失踪するの???!!!
技能実習生は41万人在留しており、そのうちの22万人がベトナム人である。実習生は、3年か5年で帰国しなければならないので、とりあえず、3で割ってみると1年で14万人。
約9000人が失踪したとなると、約2,2%が失踪した計算になります。
ベトナム人だけに限ると、22万人に対して6105人が失踪するわけだから、2.8%、30人に1人いなくなったということですね。クラスに1名と言う感じでしょうか。
記事は、実習生の失踪が相次ぐ背景には、送り出し機関が実習生から徴収する高額な手数料の問題があるとしているが、その手数料は法律で上限が40万円と設定されているが、実際には2~3倍だというから、かなり実習生に負担が及ぶと考えられる。
しかしそれで失踪してしまっては、実習生はそれだけ稼げなくなるわけでから、お金の問題だけではないと思う。
人権派を語る弁護士、政治家はなぜこの問題を取り上げないのだろうか。