外国人の在留資格・ビザ申請専門・届出済み行政書士の佐々木健一事務所です。名古屋入管(名古屋出入国在留管理局)を中心にエンジニア、通訳の就労ビザ、国際結婚、特定技能・建設オンラインに関するなど書類作成・申請を行っております。
入管法改正案に関する記事です。
先週の記事になりますが、関連する記事を取り上げていますので、こちらも紹介します。
ここ最近、入管法改正に関してのニュースを紹介しておりますが、記事の中にはピントがずれているものもありますね。
必ずと言っていいほど、日本そのものの批判で終わっていることが多いように感じるのは私だけだろうかと。
そんな中、朝日の記事は少し違う印象を受けた。
◇「日本語しか話せないのに」 クルド人少年、送還の不安◇
同じ時期に行われた記者会見の記事の1つである。
在留資格を持っていないクルド人の参加者がほとんどといい、仮放免の立場であるとのこと。
3分の2に当たる参加者が3回以上難民申請をしており、今回の改正が施行されると強制送還される可能性があるという。
さてこの朝日の記事は、少年の生い立ちや気持ちにも触れて記事にしている点に好感が持てる。
他の記事では、人権問題としていたり、他国との差異(難民認定数等)を中心に日本(政府)いや、日本人批判ともとれる印象があるのだ。
とはいえ、きちんと述べられていないこともある。
仮放免中なので、移動を制限されていることなどである。
とはいえ、この記事の一番良いところは、『訴えた人たちは「日本人は親切で優しく、生活では楽しいことも多い」と日本での生活を望んでいる。』としているところである。
日本に住みたいということを日本が好きだからとしている記事は少なく感じる。
迫害されているから、国に帰ると危険なので、日本にいるしかないという記事にはうんざりするのである。
この記事も残念ながら、諸外国が認めている難民をなぜ日本は認定しないのかと締めくくっているので、台無し感はあるが・・・
クルド人の迫害に関しては、ニュースでもっと取り上げてもいいと思う。あまりにも、遠いところで起こっている事実なのかもしれない。
難民が世界からいなくなるといいと思う気持ちは、この記者も弁護士、そして日本にいる外国人も思っているのは間違いだろう。