ビザ(在留資格)のことなら、何でもご相談下さい。
よく取材されている記事だと思う。
最後の締めの言葉がそれを物語っている。
この記事は、少し前にニュースで拝見したが、その後の経過が気になっていた。
技能実習生の孤独と現状が分かりやすく記事になっている。
技術移転というよりも、出稼ぎで家族を支えるために技能実習制度を利用して来日している。多くの方がそうなのだろう。
国は、技術移転としているが・・・
この方の悲劇は、妊娠してしまったことではある。
その相手が、国にいる夫ではなく、技能実習生だったということである。
その男は、妊娠が分かると連絡を絶ったという。
おい、こいつは放置なのか?
と、思ってしまう。
さらに悲劇なのは、赤ちゃんを庭に埋めるまでの行程である。
この赤ちゃんには「ニー」という名前を付けたという。
かわいい、優しいという意味。
国に帰っても、多額の借金が残るし、日本での悪夢はこれからも一生付きまとうだろう。
国の家族に対しても。
一方で、子どもを産んでいるのに、会社、監理団体が気付かなかったとしていることである。
とぼけており、逃げ口上だとは思うが、もし、本当に気付かなかったとしたら、彼女は、信じられないほど苦しかっただろう。
邪心ではあるが、公判で証言した岩下准教授は「監理団体が彼女を囲い込んで周囲と遮断し、急いで帰国させた」と批判したとあり、臭いものにはふたをしたという感じである。
この時、彼女に手切れ金的な金銭が渡っているかもしれない。
複雑ではあるが、その方が良いと思う。
技能実習制度の問題ともあるが、人間としての尊厳の問題であるように思う。無責任な人が経営者などのトップになるのはやめるべきである。
◇裁判長も同情、妊娠したベトナム人技能実習生に冷たかった日本 借金抱え、受診も断られ、企業と監理団体は「気付かなかった」◇