先日、お客様より「外国人労働者」の雇用を考えたいと相談がありました。製造業のライン作業が主たる業務であり、今までは「永住権」もしくは、「日本人・永住者の配偶者」の資格のある外国人は雇用をしたことがあるとのこと。作業の割には、処遇が良くないためか離職率が高いとのこと。日本人の労働者も、先の資格の外国人も同じように辞めてしまう。その対策として、就労ビザでの雇用をしたいとのことでした。
気持ちはわかるのだけれども、理由が付け焼刃的で根本解決につながらない。ビザも対応する資格がありますとも言えない。行政書士であれば、何か裏技をもって入国できるのではないかとも思っていたとのこと。違法・脱法は行わないし、企業の方にも絶対にお勧めすることはできない。お客さんにも、理解してもらえて、「離職者が多くなる原因」について検討しますとのことであった。
今後、人手不足は深刻になる。2035年には労働人口6000万人と最盛期の3分の2まで下がるという。AIも進むと思うが、20年後弱には労働者が大幅に不足して事業が成り立たないということも十分にあり得る。20年なんてすぐなのは年を取っている人ほど感じていると思う。「雇用のあり方」も含め、経営者は少し先のビジョンも考えておくことが、自分の会社を成長させ、守っていくことになると感じました。