外国人の在留資格・ビザ申請専門・届出済み行政書士の佐々木健一事務所です。名古屋入管(名古屋出入国在留管理局)を中心にエンジニア、通訳の就労ビザ、国際結婚、特定技能・建設オンラインに関する相談、書類作成・申請を行っております。
先月30日に発表された厚生労働省の外国人労働者向けの施策です。
サブタイトルとして、~日本人社員、外国人社員ともに働きやすい職場をつくるために~とつけられています。
この3つの支援ツールは
①外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポイント・例文集
②雇用管理に役立つ多言語用語集
③モデル就業規則やさしい日本語版
となっています。
①のポイント集は、総ページ数79Pと大ボリュームです。
内容は、いわゆる労働条件を中心に在留資格や正社員外の働き方などの説明をポイント(青)、例(黄)と分かりやすく記されています。
また、コラムとして成功・好事例が4社の取り組みが紹介されています。
②の多言語用語集は文字通りの内容です。
例えば、監理団体は定義として、日本(にほん)で知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)を学(まな)ぶために働(はたら)く外国人(がいこくじん)<技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)>を受(う)け入(い)れて、技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)や技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)を雇(やと)う会社(かいしゃ)を助(たす)ける団体(だんたい)。
例文として、この会社(かいしゃ)は監理団体(かんりだんたい)を使(つか)って技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)を採用(さいよう)したので、技能実習生(ぎのうじっしゅうせい)は何(なに)か困(こま)ったとき、監理団体(かんりだんたい)に聞(き)くといいです。と、なっています。
利用できる外国語は、英語、韓国語、中国語(簡・繁)、タガログ語、ベトナム語、ネパール語、ポルトガル語、スペイン語と実習生、留学生の多い言語もカバーされています。今後、増加が予想される、ミャンマー、カンボジアは今のところないようです。
そういう場合のために、やさしい日本語も搭載されています。
③のやさしい日本語版就業規則も良くできている感じがします。基本的には、教科書ガイドのように条文の後に、赤字で簡単な解説がついている感じですね。
ただ、こちらも、多くの紙面から成り立っています。62ページとなっています。
私の事務所で推奨している簡易版の就業規則は全部で25条程度で、A4にすると、全部(目次込み)で8ページですので、7倍強、赤字を抜いてもその半分弱ぐらいにはなるので、3倍のボリュームということになります。
これ、やっぱり外国人が読むのは相当難しいとは思います。しかし、通常の就業規則を提示し、説明しても理解さするのは難しいと思われます。
外国人を雇用されている企業様やこれから外国人の採用を考えている方が参考にするにはとても良い資料だと思います。それでも、かなり分量が多いので、嫌になってくるかもしれません。
せっかくの施策ですので、業界的にも盛り上げていくためにも、一読し、利用できそうなことは試すといろいろな発見と共に、打開策が見つかるかもしれません。
いずれにせよ、はるばる日本に夢見てきている外国人に対して、もっと手厚くしても良ともう。