外国人に関する、在留資格・ビザ申請 届出済み行政書士の佐々木健一事務所です。名古屋を中心に、愛知、三重、岐阜、静岡県に対応しております。
2回目は、外国人の児童・生徒であった方、その親の3名の方による体験談でした。
想像できる範囲の出来事もあれば、そういう事もあるのかというお話も聞けました。
とはいえ、こういう場に来て講師をすることができるだけのことはあり、いろいろな苦労も乗り越えており、成功している方とも言えます。中学校で英語の教師をなされているパネラーの方は、高校の途中で退学してしまう外国人も多いとおっしゃっていました。中学までは比較的、外国人支援も充実をしているようですが、高校はそのほとんどを自力でしなければならないとのこと。
この方も、うつ病を発症してしまったらしく、その辺りが苦しかったようです。
また、別の親の立場のパネラーの方は、受験制度や受験に掛かる費用の膨大さを受験直前に気づき、子どもたちに心配を掛けてしまい辛かったと言います。
事前に知っていれば、違った形で子どもたちに選択肢を増やすこともできただろうとも、この方の子供たちは優秀でまた、恵まれていたこともあり、奨学金制度などを利用して無事進学できたそうですが。
日本人にもある程度同じ問題はありますけれど、外国人は日本語の壁、文化の壁もある分ハンデは大きいです。
日本語ができることは、日本で暮らす外国人にとっては1つの大きな武器にもなり、よりよい生活をしていくには必要なものです。しかしながら、派遣会社から派遣されるという働き方をする方の多くは、日本語を使わなくてもできる仕事(その多くが黙々と行うライン作業など)、病院や役所などの最低限、必要となる施設には通訳や同システム、派遣会社の通訳者などもいるため自ら勉強したりする必要もないということのようだ。それを見て、育っている子どもたちも同様になってしまうのも仕方がないことかもしれない。
百歩譲って、親はそれで仕方がないとしても、子どもは日本の学校に行き、社会に馴染み育てられていくわけだから、日本人ではないかもしれないけど日本の人として生活していけるといいと思う。