外国人に関係する、在留資格・ビザ申請 届出済み行政書士の佐々木健一事務所です。名古屋入管(名古屋出入国在留管理局)エリアを中心に相談、書類作成を行っております。
今日はもう1つの記事を紹介します。
こちらは、かなりお粗末な記事です。(個人的な感想ですよ)
日本人は悪い人ばかりだったと書き出している。この日本人は実習先企業です。
そして、違法に豚を解体したとして、ベトナム人男性が逮捕・起訴された事件を巡り、コロナ禍で苦境に陥る外国人技能実習生に注目が集まっていると続けている。これ、明らかにおかしいですよね。
違法に解体したのは、コロナ禍が原因なのでしょうか。
窃盗して豚を食べたという話ではありますが、窃盗も大量との記事もあります。いずれにせよ、無理やり日本企業、政府、人の無責任さを強調するような記事になっているように思えてしまいます。
辛い思いをして実習していたことは本当の可能性は高いですが、記者はこの実態が起きた現場にはいっている感じもないし、社長等関係者からの話をしたというようなことは出てきません。完全に一方通行です。
報道としていかがなものでしょうか?そういうこともあってか、それほど悪人、悪徳企業扱いしている割には実名も出していません。
元技能実習生の不法残留者は7月現在で1万2457人としており、多額の借金を抱えており、その原因も低賃金と言わんばかりです。残念ながら、それは来日する前から知っているはずですし、最低賃金に設定されている場合がほとんどです。こんなことは言いたくないが、私の事務所でも同様の相談を受けますが、技能実習1週間程度で逃げていくベトナム人もいます。しかも、最初から計画していたようです。もっと良い条件の建設土木、解体業で働くとのこと。
そして、数年前までは可能であった、お決まりの難民申請となるわけです。
難民申請中に日本人や、永住者、定住者と結婚するわけです。そして、配偶者等の資格を得るわけです。こんな大それたことを技能実習生ができるはずありません。私は、こういう案件は扱うことはできませんが、相談には乗ります。もちろん、時として、入管に同行することもあります。
悪徳業者にはくれぐれも引っかからないようにしなければなりません。
高い料金を払った上で、時間切れで本国に送還されてしまった話をしばしば耳にします。本当に、申請したかも怪しいものです。
悪いことして儲けたお金は、その悪銭に応酬されることになるでしょう。